黒川温泉の人気と新明館の関係

黒川温泉が温泉ランキングで常に上位に入る人気を維持している最大の要因は、充実した露天風呂があることです。

のんびりと露天風呂に浸かって身も心も癒されたい…、そう思うのだったら黒川温泉がおすすめです。

黒川温泉の人気のもととなった露天風呂、なぜここまで人気の温泉となったのでしょうか。

他の温泉でも露天風呂をセールスポイントとしている温泉地は色々あると思います。

しかし黒川温泉の「露天風呂に対する思い」は他の温泉とは比較にならない様に感じます。

1位
黒川温泉　山の宿　新明館
レビュー（93）
新明館の皆様の親切にご招待頂き、とてもありがとうございました！　
料金：14,040円～

泊まった旅館に露天風呂が有るというだけでも嬉しいのに黒川温泉の旅館には、一つの旅館に付き５～６カ所が

当たり前というのですから黒川温泉の旅館は、みんな露天風呂の素晴らしさで競っています。

しかもただ露天風呂を数用意しているわけではなく、それぞれの露天風呂の趣が違い、色んな露天風呂に

入っていると別の旅館に来たかの様な錯覚を覚えます。

露天風呂と言えば混浴が多いと思うのですが、y 入りにくいと遠慮をしてしまう女性客が多いのも事実で、結局、露天風呂は男性客しか利用しない、

などという問題を解消する、女性専用の露天風呂が用意されています。

女性客が多いという理由が、よくわかりますね。

黒川温泉がなぜこのように人気が出たのか？

露天風呂に力を入れたのか？といいますと

ここに「新明館」という旅館がありますが、ここの後藤哲也という人が旅館が反映する事を常日頃から考えていたといいます。

その結果、この旅館に沢山の人が来てもらうには、お客様は温泉を求めてやってくるつまり「癒し」と「くつろぎ」を提供するのが一番だという考えに辿り着きました。

温泉、癒し、くつろぎ・・・そして出た答えが「露天風呂の充実」ということです。

後藤氏はこの「露天風呂の充実」が出来れば黒川温泉の人気は上がり、商売繁盛「間違いない」と確信し、旅館の活性化に向けて尽力を尽くしました。

露天風呂と言えば外にあるわけですから、そこの景色を眺めながらのんびり温泉に浸かるというのが露天風呂の醍醐味です。

ですから露天風呂も景色の良い山肌に向かって建設をしました。

「くつろぎ」に関してはそれと同時に「やすらぎ」をも考慮しています。

樹木を植えたり、日本庭園ならぬ「野山」を再現したりする事を試みました。

これが功をそうして、「新明館」が黒川温泉の人気の宿として大繁盛いたしました。

しかし、他の黒川温泉の旅館経営者からは「新明館の場合は、元々立地条件が良いのだから当たり前だ」との認識しかありませんでした。

周りの旅館は、見習って露天風呂の充実や庭を緑にする事は無く、依然として温泉は

おまけで宴会を中心とした客層しか呼ぶ事の出来ない状態を続けていました。

やがて「新明館」の評判が爆発し、人が人を呼ぶという反映ぶりを見ていた「いこい旅館」の婿養子が後藤氏に「旅館反映の基礎」を教えてもらいました。

早速「いこい旅館」は教えに習って女性専用の露天風呂を設立しました。

このじぉせい専用露天風呂と「美人湯」としての評判がものの見事に広まって、それを目の当たりにした各旅館も我もと露天風呂の充実を図る事になった経緯があります。

現在、黒川温泉が運営しているホームページでは、各旅館がリンクされているので客室の写真を眺めながら泊まりたい旅館をチェックする事も可能です。

空き室状況が常に更新されていて、観光客に優しいサイトです。

黒川温泉が人気を誇っている背景の一つに、入湯手形というのが有ります。

檜で作られた木造の手形で、これを持っていると２４軒ある旅館の中からお好きな３軒の旅館の露天風呂に入る事ができるのです。

自分が泊まっていない旅館のお風呂にも入れるなんて、この上なくうれしいサービスですよね。

入湯手形は、各旅館や風の舎に行けば１２００円で購入できる優れものです。

また、この手形の有効期限は６ヶ月となっているので、後日再び訪れた時にも使うことができます。

「一軒の旅館が取れたら三軒の露天風呂に入れる」と思えば、その嬉しさも倍増ですね。

これなら行きたいと思った露天風呂のある旅館が取れなくてもその旅館の露天風呂に

入れることになりますからとても便利で客のことを考えたプランだと思います。

温泉側にとっても、お客を逃さず集客力をアップさせていますので、このような黒川温泉全体が

一つ企業としての経営努力をしていることはすばらしい事と思いました。